Casestudy
導入事例
広島学院中学校・高等学校
中学・高等学校
コロナ禍で加速した校務DXの必然性。オンプレミスからクラウドへの移行で大幅なコスト削減と業務効率化を実現

広島県トップクラスの私立進学校として中高一貫教育を展開し、10年以上積極的に校内のICT推進に取り組んできた広島学院中学校・高等学校。オンプレミス環境で独自の校務・教務管理システムやコミュニケーションツールなどを利用していましたが、時代の流れとともに明確な課題が顕在化するようになり、セキュリティ対策が施されたクラウドサービスへの移行を決意。スクール・コミュニケーション・プラットフォーム+校務支援システム「ツムギノ」の導入により、情報の一元管理や業務効率化、コスト削減など理想的な環境を実現しました。
課題
分散した情報やコミュニケーションツールの一元化。改修のたびにかかる多額のコスト。オンプレミスからの脱却。
効果
校務全般の業務効率化と教職員の負担軽減へ。セキュリティ対策が施されたクラウド環境で、サーバメンテナンスや老朽化対策が不要になりコスト削減に成功。
情報の一元管理を実現。アクセス管理を徹底し、安全で安心なシステム導入に

校務支援システム導入を検討していた15年前から、校務・教務、連絡網や保健情報など“すべての情報を一元管理したい”という発想を持っていた広島学院。当時は課題意識に寄りそってもらえるような理想的なシステムを見つけられませんでしたが、より良いICT環境づくりへの取り組みを10年以上継続して行ってきました。
大きな転機はコロナ禍でした。情報の連携がされない複数の既存システム、学内でしかアクセスできないオンプレミス環境、紙での印刷保管による情報管理に対する懸念等、あらゆることをすべて解決するにはクラウド移行は急務であると考えました。ただし移行するにあたってはセキュリティが懸念されます。その課題についても、安全な環境を整えた「ツムギノ」で不安は払しょくされ、納得の選定になりました。
「実は2019年からタブレット導入を検討していましたが、まず2020年2月に教職員に配布。直後にコロナ禍となり同年7月に高校生、9月に中学生に導入しました。一気にICT化が進んだことから解決しなければならない課題も浮き彫りになったので、本校のICT環境を見直すキッカケにもなりました(写真左:教務部長 八尾紀彦氏)」
「2023年4月、クラウドサービスのツムギノ導入後は、学習環境、全校生徒の出欠状況、保健室・別室利用の有無、保護者連絡、成績管理・成績表、時間割など様々な情報の一元化を実現してきました。常に最新であり続けるため、セキュリティへの不安もなく、全生徒の情報もクリアな形で把握ができ、瞬時に各方面への伝達・共有・確認が可能になりました(写真右:ICT担当 教諭 横山秀樹氏)」
多方面でのコスト削減を実現。細やかなヒアリングと充実のサポート体制

オンプレミスサーバの維持管理費、そしてサーバを更改するとしても、かかるコストや時間は課題でした。広島学院では2022年5月にクラウドサービス「ツムギノ」とめぐりあい、移行後は一定の利用料を負担すれば利用できる形態にも興味をもたれました。広島学院が目指す形や課題解決のための要件についてヒアリングを繰りかえした結果、柔軟なカスタマイズや環境整備が可能なツムギノを採用いただきました。運用開始後も相互コミュニケーションを活発にとり、理想とする校務支援システムへと進化中。今後もテクマトリックスによるトータルサポートを続けていきます。
「成績管理が特殊で複雑な仕様だった本校のシステムについて、カスタマイズの必要性を理解していただいたことや、常に本校目線で寄りそってもらえる姿勢が、ツムギノ採用の大きな理由になりました(八尾紀彦氏)」
「運用開始後も対面やオンラインでのミーティングが随時行われており、本校独自の要件や、改善ポイントも理解いただいたうえで速やかに対応してくれるので安心しています(横山秀樹氏)」
校務・教務の効率化とペーパーレス化で教職員・学生の負担軽減

出欠に関しては、出欠情報と教務システムが連携したことにより電話連絡をうけてからシステム入力をする事務作業、紙の出席簿から出欠日数を数える手間もなくなりました。さらに授業での出欠も、欠席か保健室にいるのか即時確認ができるので、安全を含めた生徒の管理もより確実になり、より適切な指導できる環境が整いました。
ほかにも学年通信、保護者会案内、修学旅行・キャンプなど学年ごとの行事案内、時間割、通知表などはすべて「ツムギノ」で配信を行いペーパーレス化を実現。保護者と学校間、生徒と学校間の伝達・連絡手段としても利便性が格段に向上し、教職員においては大幅な業務効率化と負担軽減になりました。
「特に通知表については印刷後に折って、封筒に入れて、封をして、封緘印を押して、数えて、伝票を書いてなど、毎学期やっていたことがすべてなくなり、導入直後から業務効率化の効果は現れています(八尾紀彦氏)」
「複数のシステムを組み合わせて利用しなければならない煩雑さや、統計や集計などの手計算、記録として残すものの印刷といった手間もなくなりました。生徒からは、時間割など変更があった場合でも最新の情報を家で把握できる便利さが好評です(横山秀樹氏)」
広島学院中学校・高等学校
1956年に設立され、広島市内と瀬戸内海を一望できる校舎と豊かな自然の中で、自ら考え、自ら動く中高一貫のゆとりある教育を提供する広島学院中学校・高等学校。イエズス会の教育理念を建学の精神とし、「他者のために生きる人間 ~Men for Others~、他者とともに生きる人間 ~Men with Others~」の育成を目指し、すべての教育活動を通して全人的な教育を行っています。広島県トップクラスの進学校として東京大学、京都大学、医学部などにも数多くの合格者を輩出しています。
所在地:広島市西区古江上1丁目630
校長:中間 哲也
https://www.hiroshimagakuin.ed.jp/

2024年7月
記載の情報は2024年7月時点のものです