Casestudy
導入事例
江戸川学園取手中学校・高等学校
中学・高等学校
属人化した校務システムを「ツムギノ」へ切り替え、将来リスク低減し業務の持続性を確保
茨城県取手市に位置し、生徒数2,000名を超える中高一貫の男女共学で、県内でも有数の私立進学校である江戸川学園取手中学校・高等学校。大規模校として安定した学校運営を支えるため、ICT化に積極的に取り組んできましたが、20年以上使用してきたオンプレミス型の独自校務システムには、属人化や老朽化といった課題がありました。こうした状況を受け、校務の持続性確保と業務効率化を目的に校務支援システムの刷新を進め、オンプレミスからクラウドへ移行する形で、既存の業務環境との親和性が高い「ツムギノ」を導入しました。
課題
校務システムの属人化や老朽化、Officeサポート切れへの対応に加え、紙・手作業中心の業務負担と校務・コミュニケーションシステム乱立の解消
効果
クラウド化で校務の継続性・効率性、管理品質の向上を実現。管理コスト削減と非常時にも校務を継続できるBCP体制を確立し、段階的な機能拡張にも対応。
「現場の業務を止めないこと」を最優先しシステムを選定
長年にわたりオンプレミス環境でAccess・Excelをベースに運用されてきた校務システムは、学校独自の帳票や運用に柔軟に対応できる一方、特定の教職員に運用が集中する「属人化」という課題を抱えていました。加えて、Office 2010のサポート終了やWindows 11への移行といった外部環境の変化もあり、システム刷新は避けられない状況となっていました。
こうした背景から、属人化の解消と将来にわたる運用の安定性を重視し、2021年よりクラウド型校務支援システムの検討を開始。あらゆる校務支援システムの情報を収集する中で、使い勝手やコミュニケーション機能なども備える「ツムギノ」が校内で高く評価されました。
「校務システムを担当していた先生が退職したあと、このシステムを誰が管理・把握できるのかという不安はずっとありました。外せない要件だったのは、本校独自の帳票類をすべて出力できることです。検討中の他社にも同じ要望を出しましたが、本校の帳票は複雑なため、ほとんどの企業から対応は難しいと言われていました。そんな中でツムギノに出会い、従来の業務フローを大きく変えることなく移行できることに、安心感を持ちました。(高等部副校長)」
「ツムギノのメリットは、本校にとって親和性の高いExcelをベースにしている点でした。アウトプットを利用者自身で調整できる柔軟性や自由度も、選定において大きな決め手となりました。(教務事務 担当者)」
成績処理・帳票業務の電子化で、大規模校ならではの複雑な校務の質と効率が向上
江戸川学園取手中学校・高等学校は大規模校で、在籍生徒数・教職員数が多いだけでなく、医科コース・東大コース・難関大コースなど多様なコースに分かれていることから、成績処理や帳票作成、名簿管理といった校務が複雑になりやすく、日常的に大きな業務負荷が発生していました。そのため、単に多機能であることよりも、現場の業務フローに自然になじむ使い勝手が求められていました。
ツムギノ導入後は、成績処理や指導要録の電子化が進み、紙での保管や手作業による転記・確認作業の負担が大きく軽減されています。また、操作履歴が残ることで、入力ミスが発生した場合でも原因の特定がしやすくなり、再発防止にもつながっています。さらに、デジタル採点で作成したExcelデータをそのままツムギノへ取り込めるため、アップロードファイルを作成する一手間もなくなりました。導入にあたっては、「これまでできていたことを、クラウドでも同じように実現する」ことを重視しましたが、その安心感と業務効率化の効果は、現場から着実に評価されています。
「大規模校でも無理なく運用できるかどうかは、選定時の大きなポイントでした。クリック数が減るだけでも、現場の負担は大きく変わります。デジタル採点から出力された点数データをExcelを介してクリップ&ペーストで連携することで、入力ミスが減少しただけでなく、もしもミスが起きても、操作履歴が残ることで原因の特定や再発防止がしやすくなり、校務全体の正確性が向上しました。(教務部長)」
「長年使い続けてきた、本校のシステム要員が学内の要望に合わせてスクラッチで構築した従来システムと比較すると、条件検索など一部の操作で違いを感じ、戸惑う場面もあります。しかし、特定の人に依存することなく、将来にわたって校務を安定的に運用できる基盤を整えられたことは、本校にとって大きな成果だと感じています。(高等部副校長)」
導入時の迅速・柔軟・手厚いサポートが、安心感に
成績の算出方法などにおいて複雑で特殊な設定が多かったことから、導入前には打ち合わせやコミュニケーションを重ね、システムの要件定義を行いました。その過程では、本校の要望や動作環境を踏まえ、さまざまな観点から指摘やアドバイスを受けながら調整を進めることができ、手厚いサポートを実感しました。また、運用開始後に想定外の事象が発生した際も、その都度迅速に対応・修正してもらえたことで、安心して運用を進めることができました。
一方で、システム移行を決定してから選定までの期間が限られていたこともあり、「要件定義には、さらに時間をかけるべきだった」という反省の声が上がったのも事実です。ただ、ツムギノには導入後も運用面での柔軟性があり、本校の要件に寄り添った対応を継続してもらえていることから、信頼できるパートナーとして心強く感じています。
「導入にあたっては想定外の調整が必要となる場面もありましたが、その都度ツムギノの担当者からフォローがあり、現場の状況を踏まえて一緒に対応してもらえたことは、非常に心強く感じました。(教務事務 担当者)」
校務DXの次フェーズへ――システム統合で広がる活用と効果
江戸川学園取手中学校・高等学校は、ICT環境の整備に早くから取り組み、生徒のポートフォリオツールや保護者連絡など、最先端のシステムを積極的に導入してきました。一方で、欠席連絡や成績処理、コミュニケーションールなどが個別に運用されており、教職員・保護者ともにID/パスワード管理が煩雑化し、問い合わせや要望が増加する要因となっていました。
ツムギノへの校務システム移行を完了し、今後は同システムのコミュニケーション機能により、「出欠連絡」「保護者連絡」「校内外コミュニケーション」までを一元化することで、さらなる業務効率化を図るフェーズへ進めていきます。
「現在は成績処理を中心に活用していますが、今後は出欠連絡や保護者とのコミュニケーション機能も含め、情報の一元管理や校務DXをさらに推進していく予定です。(高等部副校長)」
「クラウド化によってセキュリティやBCP対策が強化され、サーバー管理にかかるコストも大きく削減できています。本校の要望をフルカスタマイズするには高いコストが必要となることを理解しているからこそ、ツムギノが備える機能には大きな期待を寄せています。(教務事務 担当者)」
江戸川学園取手中学校・高等学校
「心豊かなリーダーの育成」を教育理念に掲げ、将来、国際社会に貢献できる人材の育成に取り組んでいる江戸川学園取手中学校・高等学校。「医科コース」「東大コース」「難関大コース」の3コースを設置し、なかでも医学部への高い進学実績で知られています。明確な進路や夢を持ち、その実現に向けて努力する生徒が集い、教員による講話やノートを通じた生徒と教員の熱心なコミュニケーションなど、心の教育を大切にする文化も、「江戸取」ならではの伝統として受け継がれています。
所在地:茨城県取手市西1丁目37番1号
学校長:山本 宏之
https://www2.e-t.ed.jp/
2026年3月
記載の情報は2026年3月時点のものです